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ござると妖夢 ──幻想郷今昔恋歌── 気付けや、拙者は見知らぬ山中を彷徨っていた。 否、もはや景色はただの険しき山中などにあらず。 まるで常世の果てを映し出したかのような、霞みて淡き、儚き風光。 「拙者は、死んだのでござろうか?」 この世と思えねば、もしやすればあの世でござろうか。 されど、拙者が死に至った道程は知れず。 もしやすれば、拙者は己にも知らぬうちに死に至ったのでござろうか。 ならば、それは悲しき事にござろうな。 拙者、剣の道を極めんとしていた身の上。他に思いを残したる場所はなし。 故に、未練などもありはせぬ。 心残りは、剣を目指し始めたばかりであった事でござろうな。 迷い歩く事、幾星霜。 いつしか疲れ果てた拙者の体は、動かなくなっていった。 拙者、無念。 「不夜城れっど!」 知らず、叫んでござった。 拙者、今、おそらくすごく嫌な夢を見たのでござろうな。 我が身を見る。 布団に寝かされていたようでござる。 どこの誰かは存じ上げぬが、助けてくれたようでござる。 かたじけない事でござる。 寝かされていたのは客間や寝所ではなく本間のように見受ける。 100畳はあるのではないかという畳の量に圧巻にござる。 なんという広さか。このような屋敷があるとは驚きでござる。 迷い歩いて出来た生傷も措置が施されてござった。 その心配り、感謝の念も言い尽くせぬ思いにござる。 「奇声を発しながら目覚めないでください」 ふいに、声をかけられた。 拙者、謎の状況から飛び起きて辺りを慌てて見渡した次第。 されど、声の主は見えず。 「あなたはとりあえず、自分の背中を見たほうがいいですよ」 声は背後からでござった。 拙者、気が動転するあまりに正面しか見回していなかったでござる。 改めて拙者は首を回して背後をうかがうと、そこには、童女が座っていた。 緑色の衣を着、背には身の丈はありそうな長刀と腰に短刀を携えた、なんとも珍妙な身なりでござる。 そのさらに背後には、なにやら靄のようなものが見えるでござるが……。 「気がついたようで何よりです。見たところ侍のようですが、もう少し背後に気を配った方が良いですよ」 「これは、かたじけない。面目ござらん」 確かに、動転していたとはいえ隙があったでござる。 拙者もまだ未熟でござるな。 それはさておきでござる。 拙者は布団より出、童女を真正面に見られるように居直した。 「童が助けてくれたのでござぐあ――!!」 頭部に強烈な一撃。 「誰が童ですか。失礼ですね」 「こ、これは……、申し訳ござらん……」 電光石火の一撃でござった。 童は拙者の頭部に刀を打ちおろしていたでござる。 峰であったが故に、拙者もかろうじて生きていたところ。 しかし、痛いでござる……。 「み、見事な一撃にござるな」 「大した事ないです」 大した事がないはずはないでござる。 拙者、未熟といえど剣には相応の自信があったでござる。 しかし、その拙者の目でさえ打たれるまで気付きもしなかったでござる。 「童殿は相当な腕前にうごふ!!」 「だから、童ではありません」 拙者、不覚。 『殿』をつけたところで礼儀が伴っていなかったでござる。 「失礼仕った。……して、なんと呼べばよいでござろうか?」 「別に、呼ばなくてもけっこうです」 童は表情を変えずに冷たく言い放つ。 否、童は失礼にござったな。重ね重ね不覚にござる。 しかし拙者、このわら……、童じ……、娘殿と剣について語りたく思うところ。 娘殿は言動からして拙者を疎ましく思っているように見受ける。確かに拙者、迷惑をかけしところ多数。 「数々のご無礼、失礼したでござる」 「別にかまいません」 「して、拙者を介抱してくださったのは娘殿で御座るか?」 「確かにそのとおりですけど、その呼び方も何だか嫌ですね。それに、『娘』に『殿』はおかしくないですか?」 「これは、拙者なりの敬称にござる」 『殿』は男子や主君に対する敬称。そうでなければ、姓名にそえて呼ぶ。 前者の意味があるゆえ、おかしくて当然でござろうな。言った拙者も感じ入るところにござる。 「もう大丈夫みたいですね」 「かたじけない。もうすでに快調にござる」 傷の深さはもなにも、所詮は擦り傷切り傷。もとより大したものでもござらなんだ。 拙者、極度の疲労より倒れたものと思うところ。 「では、早々にお立ち去りください」 「む、むう……」 不躾、否、それはむしろ拙者の方。 介抱してもらった上に、すでに数多くの迷惑をかけたところ。 いつまでもここに留まるところもなし。 「ここは、あなたのような『人』が長く居るところではありません」 拒絶の意、冷たき言葉にござった。 ここは、これ以上言葉を交わす事もはばかられるでござろう。 もとより拙者、この屋敷においては招かれざる客でしかござらん。 そのような無法無礼な者など、見た目より格式の高く見受けるこの屋敷では敷居をまたぐ事さえ許されぬ事でござろうに。 拙者は深く頭を下げた。土下座にござる。 「まことかたじけのうござる。感謝に言い尽くせぬ出ござる」 「別にかまいません。早く出て行ってください」 「承知、したでござる。では拙者、これにて失礼仕る」 恩義は多大でござるが、いたしかたなし。 此度は縁がなかったがゆえに立ち去るが、いずれ恩義は返しに参ろう。 拙者が、そう、立ち去る意を決し腰を上げようとしたときでござった。 「あらぁ、帰しちゃうの?」 女子の声が聞こえた。 拙者らがいた部屋の戸に、その女子はいたでござる。 豪奢な着物を纏い、手には扇。にわかに笑んだ女子は、口元を隠しながらにこにことたたずんでおった。 あまりに雅やかな姿には魅入られそうであった。 しかし、その姿はまるで浮世をはるかに離れたかのように地に足着かぬ様相。 あたりを漂う薄靄のように、消え入りそうな儚さも感じられる。 「ゆ、幽々子様!?」 娘殿は戸惑った表情を見せたでござる。敬称を使うということは、娘殿の主でござろうか。 「こ、これは、なんでもないんですよ。幽々子様」 「別に何も言ってないじゃない、妖夢。私はただ、『帰しちゃうの?』って聞いただけじゃない? それとも、なにかやましいことでもあるの?」 「あ、ありませんけど……」 娘殿の名前はどうやら『妖夢』殿というらしいでござる。 しかし、むう、娘殿はなんだか弱り気味にござる。 どうも、拙者の存在のせいで弱っているのでないでござろうか? 「もし。失礼ながらお尋ね申す。あなた様はこの屋敷の主殿でござろうか?」 「あら、そうよ」 着物の女子。妖夢殿呼び名から『幽々子』殿というのでござろう。 幽々子殿はするするとこちらまですり歩いてきた。 「拙者が問題であるなら早々に立ち去るのでござるが」 「別に問題は無いわよ」 即答されたでござる。 では、妖夢殿は一体何を戸惑っているのでござろうか? 「ありますよ、幽々子様。だってこの人……」 「いいのよ、たまには。それに妖夢、拾ったのなら最後まで責任取らなくちゃ」 「そ、そんな動物じゃないんですから。簡単に言わないでください」 「あら、『人間』だってれっきとした動物よ。飼えるし食べらるもの」 なにやら話が物騒でござるな。 確かに食われはするでござろうが、飼われるというのは……。 仕えるという意味だと解釈するに留めるでござる。 「それにあなた」 「ぬ」 幽々子殿は拙者の顔を見た。 「あなたも、拾われた恩を返さない訳にはいかないわよね?」 まっこと、そのとおりにござる。 すでに、何の恩義に返すところなく帰るところでござった。 次の機会と決めてはいたでござるが、早々に返す事が出来ねば誠意がござらん。 「拙者、礼を返したい所存にはござります。主殿はお許し下さるでござろうか?」 幽々子殿は扇を閉じて顎に当てて思案を始めたでござる。 「私はどちらかというといいんだけど、どちらかというとどちらでもいいのよね。 拾ってきたのは妖夢だから、妖夢次第じゃないかしら」 「そんな、幽々子様……」 明らかに困惑した様子の妖夢殿。 しかし、礼を返せるのでござればここでお返ししたい所存。 故に拙者、 「拙者。娘殿に是非とも恩義を返したく思うところでござる。心よりお願いも仕上げまする!」 ゴン、と頭部を強打。 峰で殴られたのではなく、拙者が自ら打ちつけた結果にござる。 額がじんわりと痛いでござるが。 「ちょっと、土下座なんてしないでください! それに、別にお礼なんかいりません。大人しく帰った方があなたの為ですよ」 「否! 拙者、礼も返せずには大人しく帰ることは出来ませぬ!」 恩義を返すことが叶わぬと思っていた先刻とは状況が転じているでござる。 みすみす帰るわけにはいかぬ。 「どうするの、妖夢? 飼うの? 食べるの?」 「飼いませんし食べません」 妖夢殿は、疲れた顔でふっと溜息をつかれた。 「幽々子殿がそんな風に言われるのなら、仕方ありませんね」 「良いのでござるか!」 拙者、歓喜に身を起こす。 その反動が故か、娘殿には若干引かれてしまったでござる。 「あんまり近くで大きな声を出さないでください」 「むう、申し訳ござらん」 これで妖夢殿に恩義を返せると思えば嬉しき事この上なし。 拙者、歓喜のあまりに打ち震え叫びたく思う所存。 妖夢殿は小さく溜息を吐いたでござる。 「……それで、どうお礼を返してくれるんですか?」 ……。 …………。 ………………。 「……どうすればよいでござろうか?」 何も考えてなかったでござる。 妖夢殿は呆けた顔をされたでござる。それも無理もない話。 拙者、恩義を返すことのみを考え、その具体的な内容を持ったく考えてござらなんだ。 不覚極まりなし。 幽々子殿は可笑しそうに口元を扇で隠してるでござる。 「では……」 「じゃあ、妖夢の仕事の御手伝いでもしてもらおうかしらね?」 妖夢殿が口を開きかけたところに幽々子殿が割って入ったでござる。 幽々子殿を咄嗟に見られたでござるが、幽々子殿は涼しげな顔にござる。 「いいじゃないの、妖夢? 私はあなたの主なんだから、あなたの決定権も私のものって言う事で、どうかしら?」 「幽々子様。先ほどは私次第と言ったじゃないですか?」 「あら、そんなこと言ったかしら?」 幽々子殿は平然ととぼけているでござる。 内容は妖夢殿が言ってる事のほうが正しいのでござるが、拙者、どちらに従えばよいか迷うところにござる。 幽々子殿の言葉ももっともなのでござる。 拙者の恩人は妖夢どのにござる。 されど、幽々子殿はその妖夢殿の主でござる。主君でござれば権利を主張しても致し方なし。 仕えるものとしては、その意向に従う事もやむかたないのでござる。 「最初からそのつもりだったんじゃないですか? 幽々子様」 「何言ってるのかしら、妖夢ったら。最初ってどこからの事かしら? 私にあなたがこの子を拾ってくるなんて分かるわけないじゃない」 「そのとおりです。私だって、拾ってくるつもりなんてありませんでした」 「あら、でも拾ってきたじゃない」 「今回に限って巫女が来ないからですよ」 憮然と言い放つ妖夢殿でござる。 拙者、仕方なく拾われたと知り少し傷付いたでござるよ。 ついでに、『子』などと言われてはさらに悲しきことにござる。 「神社や無縁塚でなければ他に結界の薄いところでもあったのかもしれません。 そこも調べさせないといけないんですよ。私だけじゃ手に負えません」 「霊夢が動かないなら大した事じゃないんじゃないかしら。もしかしたら何も知らないのかもしれないわよ」 「異変があったら何もしなくても首を突っ込んでくるのにですか?」 「だから、異変や困った事じゃないのよ。それに、紫の気まぐれかもしれないわよ?」 「紫様のですか……。あり得なくはありませんけど、なんのために?」 「それはわからないわ。紫の気まぐれじゃないかも分からないし」 「幽々子様が分からないんじゃ、私には分かりませんよ」 なんだか、妖夢殿と幽々子殿の内輪の話が続き、拙者さっぱりでござる。 結界とは妖術などの類でござろうか? 奇妙な会話にござる。 「それはともかく」 幽々子殿は会話の流れを断ち切られたでござる。 「ところであなた。こう見えても妖夢は剣がすごいのよ」 「幽々子様、唐突過ぎますよ。それにたいしたことじゃありません」 急に振られた話題に妖夢殿はご謙遜なさる。 あいや、それは謙遜が過ぎるにござる。 「腕前の程は拙者も身を持って体験したところにござるよ、主殿」 「幽々子でいいわよ。それにしても、身を持ってだなんて、妖夢も乱暴ね」 「この人が失礼な事ばかり言うからです。私は悪くありません」 「然り、にござる。幽々子殿」 失礼な発言をして頭を打ちつけられたでござる。 おかげで妖夢殿の腕のほどを見ることが出来たのでござるが。 拙者が妖夢殿の言い分に沿うと、幽々子殿はまた可笑しそうに笑う。 「あらあら。息が合ってるじゃない」 「合ってませんよ。合わせられてるだけです」 「そんなことより、あなた」 幽々子殿はさっくり話題を切り替える。 なかなかつかみ所のない人物にござるな。 「ここで妖夢の手伝いをすれば、その剣を教えてもらえるかもしれないわよ」 「幽々子殿! この屋敷で拙者を雇ってくだされ!」 「な! いきなり何を言い出すんですか!?」 妖夢殿は驚かれるでござるが、拙者にしてみればまたとない提案。 拙者、妖夢殿恩返しながら剣を学べる。これほど良い条件はござらん。 「あなたが剣を妖夢から教わると貸し借りなし。だからまた働いて恩返しになるわね。もしかしたら一生続くかもしれないわよ」 「それこそ、願ったりでござる」 「わたしの意見はないんですかぁ!」 「あら、あったわよ。『仕方が無い』っていうところ」 「一部過ぎますよ。ずるいです」 妖夢殿はふてくされてしまったでござる。 拙者、好条件に飲まれて妖夢殿への配慮を怠ってしまったでござる。 拙者、不覚。 「妖夢殿。申し訳ござらん」 「謝らないでください。なにが悪いのか、もうよく分かりません」 「むう」 へそを曲げられてしまったでござる。 拙者がこの屋敷で雇ってもらえても、これでは剣を教えてもらうどころではござらんな。 「妖夢ったら、なにがそんなにイヤなのかしら。この子嫌い?」 「そういう問題じゃありません。ここは冥界ですよ。生きてる人間がくるところじゃありません」 「拾ってきたのは妖夢じゃないの。最後まで責任持たないとダメじゃない」 拙者の動物扱いはどうしても避けられぬようでござる。 もっとも、拙者、ただ嫌われているわけではないようで安心したところ。 しかし、妖夢殿は何が不安なのでござろうか? はて、冥界……? 「拙者、一つお尋ね申す」 「どうぞ」 「ここは、どこでござろうか?」 「そういう質問を今頃するんですか?」 妖夢殿は呆れているでござる。当然ではあるのでござるが。 確かに、今更な質問でござるが、いつしか拙者は背に薄ら寒い気配を感じつつあるでござる。 それは、錯覚にはござらん。 先ほど、妖夢殿の背に見えていた靄が、いつの間にやら拙者の背にいるのでござる。 ひやりと冷たい。 しかも、拙者の背のみにはござらん。 何ゆえ今まで気付かなかったのでござろう。 薄靄は、この部屋、屋敷のいたるところにいるでござる。 「ここは冥界の白玉楼」 妖夢殿は端的に答える。 「幽霊が集う場所です」 どうやら拙者、とんでもないところに迷い込んだのではござらんか? <幻想郷の白岩さん> Q.冥界ってどこですか? A.どこか遠いところね。白玉楼ってところがあるらしいわね。 いつぞや、春を集めて冬を長くしてくれた事があったわ。 もっとも、そのおかげで人間に踏み倒された事もあったわ。 冬も春も、自然なままが一番って事ね。 Q.イチャついてるように見えません A.あなたは好きなものは最初に食べる派なのかしら? メインディッシュの前にオードブルは欠かせないものよ。 いきなりがっつくのは品がないことね。 Q.今年の冬って暖かくない? A.そうね。ちょっと暖冬かもしれないわ。 私がいられる時間も少ないかもしれないわね。 Q.春が来ません A.まだ冬になったばかりよ。 そんなに私に帰って欲しいのかしら? もし出会う事があったら凍りつかせてしまおうかしらね。 うpろだ644 ─────────────────────────────────────────────────────────── 登場人物 魂魄妖夢 白玉楼の庭師。生真面目で未熟。剣をつ扱う程度の能力 西行寺幽々子 西行寺家のお嬢様。地に足つかない感じ。死を操る程度の能 「その答えじゃ正解は半分しかないわよ」 幽々子殿はそう申された。妖夢殿から教えいただいた事柄になにぞ不備でもござったか。 はてさて、いかな意味であろうか。拙者には皆目見当がつかぬところ。 「拙者は死んだのでござろうか?」 「その答えでも正解は半分しかないわよ」 「幽々子様。それは一体どういう意味ですか?」 「それは自分で考えないとダメよ、妖夢」 くるくると回る様は実に楽しげでござる。 何故回るのでござろう? 「幽々子様、面白がってませんか?」 「そんなことはないわよ。うふふ」 「やっぱり面白がってます」 「あら、これは面白がってるんじゃなくて楽しんでるのよ」 「どちらも一緒ですよ」 妖夢殿は溜息をついた。 なにやら苦労をさているようでござる。 「じゃあ、あなた。これからお願いね」 「任されたでござる」 「ちょっと、貴方も簡単に頷かないでくださいよ」 「お願いされたら任されるのが武士の本分にござる。如何なる用命にござろうと、全うしてこそ侍としての価値が上がるものでござる。 例えこの地が幽霊の集いし場所であろうとも」 「どこの価値観ですかそれは。幽々子様、やっぱりやめませんか。この人、言ってる事がメチャクチャです」 「あらいいじゃない、面白くて。そうね、苦労するなら妖夢が好きなように鍛えたらいいんじゃないかしら。 それなら妖夢も苦労しなくなるかもしれないわよ」 「その前に心労で倒れますよ」 今交わされる会話で分かったでござるが、拙者、全く信用が無いようでござる。 しかし、それも詮方なきことゆえ。 昨日今日会っただけの者にそれだけの信をおく事は難しい事でござるから。 「ところで、早速なんだけど。どうも白玉楼に客が来たみたい。あなたたち二人、ちょっと相手してもらえるかしら」 「承知したでござる」 「だから、あなたが即答しないでください!」 白玉楼の門前。 妖夢殿と一緒に向かったところ、人ひとり、門を見上げる姿があった。 「あ、紅白」 「いきなり失礼なんじゃない。そういう呼び方するなんて、罰を当てるわよ」 妖夢殿の言うところの紅白の姿。赤き蝶のような布の髪飾りを着け、巫女装束を身に纏いし娘は不機嫌気味に答えた。 「信仰心の薄そうな神社の罰なんか怖くありません。それよりも、貴女は何をしてるんですか、こんなところで」 「なんでもないわ。わたしの勘が何かを言いかけたけど結局なにが何だか分からなくてぼーっとしてただけ」 「貴女はいつでもボーっとしてるのだから、他人の家の前ぐらい、しゃきっとしてほしいですね」 「あら、わたしがいつボーっとしたかしら。わたしはいつでも完璧で瀟洒で陽気な巫女よ」 「一寸前までの台詞くらい覚えておいてほしいですね」 なにやら、険悪な空気が漂って言うように感じるのは拙者の気のせいでござろうか。 「ところで、そこの頭の軽そうな侍は誰?」 「頭の悪そうなのは認めますが、あなたに教える義理はありません。 いえ、それよりも教えなさい。ここでは何かの異変があったのですか?」 「ああ、それでなんだか不機嫌だったのね。異変なんかないわよ。変わったことはあったかもしれないけど」 「それでは一緒です。語るに落ちましたね。さあ、白状しなさい。あなたが知ってる事を洗いざらい。さもなくば刀の錆にしますよ」 「不機嫌にしたって順序があるんじゃない? ちょっとせっかちすぎると思うわよ。そう思わない? そこの頭の弱そうな侍さん」 なんというか、軽いだの悪いだの弱いだの。拙者、泣きそうでござる。 「まあ、確かにそのとおりでござる。妖夢殿、落ち着きくだされ」 少々強引な節が見受けられるでござる。 妖夢殿は暴走癖があるのでござろうか。 「貴方はどちらの味方ですか! 黙ってください!」 「しょ、承知!」 暴走癖で間違いないようでござる。怖いでござる。 「本当に不機嫌みたいね。血圧上がるわよ」 「半分幽霊だからあがりません!」 「仕方ないわね」 巫女殿が溜息をつくと、妖夢殿は一層身構えた。手は刀の柄を握りっぱなしで、今にも抜刀寸前でござる。 「うちの結界が変だったから紫を探しに来ただけよ」 「へ?」 妖夢殿が変な声をあげた。 「なんですか急に。やけに簡単に答えて、何か企んでるんじゃないですか」 「企むのは貴女の主人だけで十分よ。わたしは用件を言ったわ。 紫もここにはいなさそうだから、わたしはどこかへ行くけど、まだ何かある?」 妖夢殿は肩の力が抜けたように、小さく首を振った。 「そう、じゃあ行くわね」 「むう」 結局なにがなんだったかさっぱり分からないでござる。 妖夢殿は何ゆえか不機嫌で、巫女殿は何ゆえか放浪していた。それ以外のことは見当もつかぬ状況でござった。 拙者、客人の相手など全くしてないでござる。 「ああ、そうそう。最初の質問に戻るけど。その頭のなんとかな侍は誰?」 「なんとかじゃわかりません。まあ、こちらも仕方ありませんね。あらぬ疑いをかましたし。この人は、そうですね……」 なんで言葉に詰まるのでござるか、妖夢殿? 「……新しい使用人です」 「あら、そうだったの」 「行きがかり上、無下に出来なくなったのです。使い物になるまでどれくらいかかる事やら」 「そんなの貴女次第でしょう。それよりも、その人、人間でしょう?」 「それが何か?」 「いいの?」 「行きがかり上」 「ならいいけど。誰がどうなろうと、そちらの事情でしょうし、私が口を挟むことじゃないわね。それで貴方、名前は?」 「ぬ、拙者でござるか」 今までないがしろにされて立っていた拙者でござったが、いきなり話を振られたでござる。 とは言え、ただ名前を聞かれただけでござる。驚くような質問ではござらん。 思い返せば、拙者、いまだに妖夢殿や幽々子殿にも名乗っていなかったような。 拙者、失礼極まりなし。 「これは失礼仕った。拙者、名を……」 妖夢殿にも同じく名乗るつもりで、拙者、名を口にしようとしたでござる。 名を、口にしようとしたのでござるよ。 拙者の名前を。 「……なんというのでござろう?」 「え?」「は?」 御二方の疑問を呈する言葉が浮かんだでござる。 しかして、それに答える事が出来ない事実がここに。 「貴方、まさか、もしかして」 何ゆえ今まで気付かなんだか、情けない限りにござる。 これでは頭を何とか言われても仕方なき事。 「「記憶喪失?」」 綺麗に重なった御二方の声に、拙者は曖昧に頷くしかござらなんだ。 <幻想郷の白岩さん> Q.記憶喪失っておいしいの? A.⑨ね。 まず食べ物じゃないわ。 昔のことを忘れる事よ。名前とか、思い出とかをね。 ようするに、⑨になるって事よ。 Q.最近、彼が私の頭を撫でます。これはひどい侮辱です。 私の背が低いことを良いことに、抱き上げたり。 しかも、私がやめて欲しいと言えば過大解釈した答えを返してきますし。 普段は物静かなだけに、一言一言が重いのでなんとも返しがたくて……。 いえ、問題があるというわけではないのですが、威厳が損なわれるので控えて欲しいのですけれど。 職務上、仕事の内容は言えませんけど、威厳が損なわれると支障が出るのですけど……。 どうにかならないものでしょう? A.ノロケ話は別のところでやって頂戴 Q.このコーナーって何のためにあるんでしょう? A.さあ? 私はてきとうにしか答えてないから意味があるのかなんて分からないわ。 まあ、質問されたところで答えるのにはやぶさかじゃないってだけね。 答えられない質問がきたらどうしようもないけど。 聞きたい事があれば出来る範囲で答えて上げるわ。 Q.春が来ないのは、僕に春が来ないって意味です。 お願いですから凍らせないでください。 A.あら、そうだったの。 でも、そういう言い方をされると、私としてはいい気がしないわね。 まあ、春って言うのは自分で探すものらしいからせいぜい頑張る事ね。 登場人物 魂魄妖夢 突っ込み担当の庭師。ボケに対して生真面目に反応しなければならない。 西行寺幽々子 ボケ担当の主。妖夢らをからかわなければならない。 博麗霊夢 ゲストの巫女。縁側ではお茶を飲まなければならない。 白岩さん 冬なので登場。質問に答えるだけ。 「じゃあ、ななしのごんべえでどうかしら?」 拙者が記憶喪失だという事を聞いて幽々子殿は、開口一番に御無体なことを申された。 「それは、拙者の名前にございまするか? 幽々子殿」 「そうよ。名前が無いと不便じゃない。だから名前を考えたのよ」 「それは考えたことにはならないんじゃないの」 縁側でお茶をすする巫女殿が申される。なんとも板に付いた姿でござるな。 「って、なんで貴女はさも当然の用に屋敷の縁側でお茶を飲んでるんですか!」 「拙者がお出ししたでござる」 「貴方も勝手な事をしないでください!」 妖夢殿は大声を出したせいか肩で息をしているでござる。なにがそれほど問題なのでござろうか。 拙者、客人のもてなしを任された身として動いたまででござるが。 「あらあら妖夢。貴女、そんなに大声を出したら貧血で倒れるわよ」 「半分幽霊だから倒れません!」 そういう問題でござろうか? 半分幽霊とは申されども、拙者には妖夢殿のどこが幽霊なのかいまだに分からないでござる。 そもそも、この地が幽霊の集いし場所とは聞いたでござるが、今ひとつ実感にかけるでござる。 もっとも、それらしきものが浮遊していることは、拙者の目に映る限り現実でござろうが。 「そんなことより、そこの頭が春っぽそうな侍さんの方をどうにかした方がいいんじゃない」 のんびりした口調で巫女殿が申される。 拙者、いまだに巫女殿の名前が分からぬのでござるが。 それと、頭がどうとか言う話題をまだ引きずるでござるか? 「あら霊夢。気にしてくれるのかしら。それとも気になるのかしら。これは貴女が思う異変とは違うと思うのだけど」 「それは知ってるわ。勘で。別に気にはしてるけど、気にはならないわ」 「じゃあなんでここでお茶をすすってるんですか」 「客としては出されたお茶を飲まないといけないわ。これはお茶をたしなむものとしては最低限の礼儀よ。 それにしても、良い茶葉を使ってるわね」 「良い茶葉って……。あああああ! あの茶葉を使いましたね? 使いましたね!?」 妖夢殿ががくがくと拙者の襟首をつかんでふるでござる。 拙者、目が回りそうでござる。 「何ゆえにこのような御無体をなされるか、妖夢殿。拙者、幽々子殿の許可をいただいた上で巫女殿お茶をお出ししたでござるが」 「その茶葉が問題なんです! その茶葉は神出鬼没で気分屋で有力者で迷惑なお客様専用の茶葉なんですよ!」 「あいや、なんと!」 「あいやなんと、じゃありません! 何て事をしてくれたんですか! 御叱りを受けるのはわたしだけじゃすみませんよ!」 「左様でござるか。されど、この茶葉も許可をいただいた上で用意した次第。 茶葉を探していたところ、屋内だというのに西洋日傘を持った女人が教えてくださったものにござるが」 「なにやってるんですか! あの方は!」 妖夢殿はひときわ大きな怒鳴り声を上げると、どたどたとどこかへ走って行かれたでござる。 「妖夢って、相変わらず元気ね」 「そうなのよ。あの子、元気すぎて空回りするところがあって大変なのよ」 巫女殿と幽々子殿は縁側で共にお茶をすすってるでござる。 妖夢殿のことは放っておいてよいのでござろうか? 「ところで、話をだいぶ最初の方に戻すんだけど。そこのさっきから傍観者に徹してる当事者で頭のとんがったお侍さんをどうするの?」 「拙者の頭はとんがっていないでござる」 「まあ、とんがり具合は置いておくわ。でも、割と重要な話なんじゃない。幽々子、このお侍さんは外来人なの?」 「あら、そういうことは霊夢の方が詳しいんじゃないかしら?」 「別に詳しくなんかないわよ。でも、見たところ幽霊でもなさそうだし、これからどうする気なの?」 「それは妖夢次第よ。拾ってきたのは妖夢ですもの」 「それじゃあ、いくら貴女に聞いても仕方ないわね」 巫女殿は一息つくと、また茶をすすりまったりとされたでござる。 なんとまあ、ゆったりとされた事でござろうか。拙者、見事に手持ち無沙汰でござる。 そういえば、拙者、どれほど記憶を失っているのでござろうか。 名前はもちろん覚えてござらん。それ以外のこと、一体なにが抜け落ちているのでござろう。 拙者、何かに思い馳せようと、空を見上げた次第。 なにやら目に映ったでござる。 「烏でござるか?」 黒い翼を持つ鳥のようなものが目に映ったでござる。映った瞬間でござろうか。 黒翼の何かは、いきなりこちらに向かって来たでござる。 「お?」 凄まじい速さで。 「ぬおおおおぉぉぉぉぉ!」 「とおーーーーーーう!」 ぱーん、と。 なかなかに小気味よい音と共に拙者は中空を舞ったでござる。世界が回るでござる。 「幻想郷最速の新聞屋。射命丸文、ただ今参上!」 ばしっと、なにやら姿勢を決めた山伏のような女子が威勢良く名乗りを上げたでござる。 ちなみにその頃、拙者はまだ空を舞ってる最中。落ちたら痛そうでござる。 というか、「がふ!」痛いでござる。 「さてさて、幻想郷一の新聞はスクープの匂いを感じて飛んでまいりました。さあ包み隠さずお話ください」 「本当に鼻が利くわね。だけど、なにがスクープなのかちゃんと把握してから来なさい。 そんなことだから新聞の購読者が増えないんじゃないのかしら」 「裏を取ってから行動していては遅いのです。幻想郷一の俊足が売りの新聞なのですから情報はとにかく速くないといけないんですよ」 「裏が取れてない新聞じゃ信憑性が足りないわ。それでは結局読まれなくなるんじゃないかしら。 ああ、それと。号外記事を頼んでもいないのに投函するのはやめてくれないかしら。処分するのも大変なのよ」 「処分なんかしないでくださいよ。幻想郷一速い新聞なのですから定期刊行以外の情報は号外として即時発信してるんですよ」 巫女殿と、新聞屋殿と思しき女子の会話は早すぎて、拙者には内容が分からないでござる。あと、体が痛くて起き上がれないでござる。 「ところで、貴女が言うスクープとやらは、ついさっき貴女が轢いたわよ」 「え、本当ですか!?」 言われてすぐさまあたりを見回す新聞屋殿と目があったでござる。 「こ、この方ですか?」 「今ここでスクープと言ったらそれしかないわね。地味だけど」 地味でござるか、拙者。 されど、巫女殿がおっしゃる事ももっともな話でござる。拙者は目立つようなものは持ち合わせていない。 ただの迷い人が瓦版に載る様なことはないでござるから。 「地味、確かに地味ですけど……」 新聞屋殿は僅かにわなわなと震えた後、 「例え地味なりとも最新の情報を最速を持って幻想郷中に運ぶのがわたしの新聞の務め! これでもわたしは新聞記者! いくら地味な話題であろうとも幻想郷中に広め渡してご覧に入れましょう!」 拙者ごときをなんという気合の入れようでござろうか。 しかし、地味地味と。 拙者も結構落ち込んでしまうところでござるが。 「あらあら。取材ならこちらを通してもらわないと困るわよ。なにせ、ごんべえはうちの使用人になったんですから」 「むむ、名前をごんべえさんというんですか。失礼かもしれませんがなんとも安直な名前ですね。 では名前の由来から記事にしましょうか」 「安直も何も、さっき幽々子が決めた名前じゃない。記事にもならないわよ」 「それよりも、拙者の名前はごんべえで決定なのでござるか?」 女子三人よれば姦しいとは言ったものでござる。 このままだと拙者の名前が決まってしまいそうでござるよ。 「なるほど。ということは、ごんべえさんの名前を募集するという方向で記事を書けばいいですね!」 「なんと!」 「あら駄目よ。そういう事を勝手にしたら。名前をつけるのは飼い主と決まってるんだから」 「じゃあ、妖夢が帰ってきたら名前をつけさせるの?」 「そんなことはないわ。飼い主の主人ですもの。わたしがつけても誰にも文句は言わせないわ」 幽々子殿が微笑んで空恐ろしい事を言うでござる。 その言葉を信じるのならば、拙者の名前は決まったも同然ではなかろうか。 「じゃあ、何て名前にしようかしら。さすがにごんべえだと、ありきたりだし」 「ではわたしは決定した名前を見出しに使いましょう。『白玉楼の新しい使用人は人間!!』、 その後にプライバシーを網羅した紹介記事ですね。 よくよく考えたら、白玉楼に人間が受け入れられた事自体が記事になりそうですね」 「だから、地味だけどスクープなんでしょ。だけどプライバシーを網羅なんてしたら違う記事になりそうなんだけど」 「あら。それよりも、記憶喪失を前面に押し出した方が記事になるんじゃないかしら」 「おっと、この方は記憶喪失なのですか! なるほど。さすがは冥界の名家、西行寺。言う事が違いますね。そのネタいただきです」 「まあ、そういってもらえるなんて嬉しいわ。この際だから妖夢にも取材協力させちゃいましょう」 「それは非常に助かります。さすがは幽々子さん。気前がいいです。その事も記事にさせていただきますよ」 拙者と妖夢どのの意向などはまったく無視の方向で話が進んでいるでござる。 妖夢殿、早く帰って来てくださらなんだか。 「まあ、私の探し物はここにはなさそうだし、紫も関係なさそうだし、そろそろ行こうかしら」 巫女殿がゆっくりと腰を上げた。 確かに成り行きでこちらまで来た故、本来の目的を取り戻すのは筋でござる。 拙者個人が思うには、お茶を飲み終わっただけのようにも思えるのでござるが。 「そうなんですか? ここに来たからってっきり何かの異変があったのかと思ったのですけど。この侍さんは関係ないということですか」 「私は門のところまでしか来てないわ。そこで妖夢たちに会って、成り行きでここまで来ただけ。 多分、関係ないわ。というよりも、異変事態が起こってるかどうかも分からないって言ったほうがいいわね」 「むむ。博麗神社の巫女が動けばそれだけで記事になりそうなんですけど……。 いえ、よくよく考えれば、ここに同席している事自体、いい記事の材料になりそうですね」 「好きにしてくれて構わないわよ。新聞が出来たら一部くらいはとってもいいわよ。 でも、必要以上にはいらないわ。できれば号外を届けに来たときに前の新聞を引き取ってくれたらいいんだけど」 「私の新聞は弾幕です。数打てば必ず当たりますから」 「流れ弾で迷惑してるんだけど」 巫女殿はあまり瓦版に好感を持っていないようでござるな。 拙者も余り目を通す性質ではござらなんだから、少なからず同意にあるでござる。 もっとも、拙者が記事として載るのであれば見てみたいでござるが。 「じゃあ行くわね」 「また会いましょうね、霊夢」 「文々。新聞をよろしくお願いします」 巫女殿は行ってしまわれたでござる。 結局、お名前は拝聴出来なんだが、霊夢殿ということだけは分かったでござる。 そして、入れ替わるように妖夢殿が戻られたでござる。 「まったく、あの方は。神出鬼没にもほどがあります」 「おっと、ここで第二の当事者が出てきましたね。では早速インタビューしてみたいと思います」 「え、インタビュー? なんですか、いつの間に。霊夢もいないし、どうなってるんですか?」 「妖夢に新しい使用人の名前を決めてもらってそれを記事に使おうとしてるのよ。そういうことだから、妖夢、名前を決めてあげなさい」 「どういう話の流れですか!?」 戻ってこられるなり妖夢殿は言葉攻めにあって混乱状態でござる。 もう少し落ち着くように、拙者から妖夢殿にかいつまんだ事情を説明したでござる。 「はあ、なるほど。そういうことですか。ああ、そういうことだったんですか」 なにやら妖夢殿は二重に納得したようでござった。 それから、思案する様子なく口を開いた。 「では○○と名づけます」 「あらあら、すんなり決まったわね。もしかして最初から考えてたのかしら。妖夢もけっこうのりのりだったんじゃない」 「そういうわけじゃないですけど」 なんとも歯切れの悪い妖夢殿。なにかあったのでござろうか。 それにしれも、名前をすぐにもらえるとは思わなかったでござる。 妖夢殿を見ていると、あれこれと悩みそうに思えたので意外でござる。 「ありがとうございまする、妖夢どの!」 拙者、見事な名前をいただき感謝の極み。 「え、ちょっと! そんなにいきなり手を掴まないでください!」 妖夢殿は真っ赤になられるが、拙者は喜びを体現したく出た行動ゆえ、これは抑えがたき事。 ぱん、と、妖夢殿は無理やり拙者の手から逃れたでござる。 「そんなに簡単に人の手を取らないでください。失礼ですよ。特に女性は」 「面目ござらん」 とはいえ、度し難き喜びがあるは事実。 さもなくば、拙者は無体な名前のままこれからをすごす事になりかねなかったでござる。 「○○でござるか」 うーむ。 けっこうしっくり来る名前でござる。妖夢殿の感性はなかなか良いでござるな。 否、幽々子殿が独特だったと思うべきでござろうか。 「さて、名前も決まったところで早速この事を記事にしてきます。では皆さん。文々新聞をよろしくお願いします!」 言うが速いか、新聞屋殿はあっという間に飛んでいってしまったでござる。 「なんだったんですか、あの人は?」 「ただの新聞好きの鴉天狗よ」 「天狗ですか。それはまた厄介な……」 厄介だったのでござるか。 そうなると、拙者らの事を記事にされたことも同様に厄介なのでござろうか。 「まあ、それはともかくとしてですね。○○さん」 「む、拙者のことでござるか。何でござろうか、妖夢殿」 「もうわたしのほうも覚悟を決めました。これからはばしばし行きますからしっかり働いてくださいね」 びしりと、拙者を指差して妖夢どのは言うでござる。 これはなんとも嬉しき事か。妖夢殿には恩義の数々返すべく奮闘させていただきたく思うところ。 望むところでござる。 「もちろんでござる、妖夢殿。よろしくお願い仕る」 「はい。よろしくお願いします。では早速ですけど、庭の手入れからはじめます。覚悟してくださいね」 拙者は妖夢殿の意気に応じ、誠意を持って応えるのみ。 幽々子殿は、拙者らをほほえましく見つめていたように見えたでござる。 かくして、拙者は白玉楼に厄介になる事に相成ったわけでござるが。 その後、白玉楼の庭というものを見せ付けられて拙者の気が遠のいたのは、なんとか気合で誤魔化したでござる。 また後日、件の新聞が白玉楼に三十部も届いたのは余談でござる。 「ところで、やけにいろいろ素直になったみたいだけど、何かあったのかしら」 「特に変わったことなんてありませんよ」 「紫かしら?」 「なにも、ないです」 「あらあら、私に隠し事なんて。妖夢も大人になったのね」 「そういうことは大人とは関係ないと思います」 「まあいいわ。これで、楽しくなりそうだし。ふふふ」 「霊夢に言われたばかりですから、あんまり何かたくらんだりしないでくださいね」 <幻想郷の白岩さん> Q.博麗の巫女っておいしいの?(さるの) A.食べ物じゃないわ。 博麗神社の巫女ね。妖怪退治をする人間よ。 主に妖怪は退治する対象としてみてるみたいね。通りすがったついでに退治する事もあるわ。 かく言う私もその被害を受けた一人なの。迷惑よね。 Q.文々。新聞は信用できるのか?(普通の魔法使い) A.概ねは事実をいたいるようね。 とはいえ、インタビューを受けている妖怪自体が胡散臭いから、そのまま新聞の胡散臭さに繋がってるように見えるわね。 まあ、娯楽としてみる文には丁度いいかもしれないわ。 でも、購読しようとは思わないことね。何十部も届く事になるわ。 Q.どっかいいサボり場所はないもんかね?(死神) A.そうね。まず、見つかりたくない人が見えないところを探す事ね。 人里なんかはどうかしら? 死神らしいし、たぶん閻魔から逃げたいんでしょう。滅多にこないから良い手だとは思うわ。 でも、見つかったときの保障は出来ないし、ここも閻魔は見てるでしょうから答える意味は無いわね。 ていうか、選択肢が一つ減っちゃったかも。 Q.幻想郷の彼女が欲しいです。(匿名希望) A.まずその考えが間違ってるわね。 まず誰かを好きになって、その人を彼女にしたい。順番が違うのよ。 不特定の誰でも良いと思っているなら、凍傷どころか命も無いわよ。 そもそも、幻想郷で女の子とを付き合おうと考えるなら命の二、三個は覚悟した方が良いわね。 うpろだ656 ─────────────────────────────────────────────────────────── 登場人物 魂魄妖夢 庭師兼剣術指南役。仕事は減ったけど指導が増えて五分五分。 西行寺幽々子 西行寺家の主。妖夢で遊ぶのが日課。たぶん、何か企んでる。 ○○ 名前をつけてもらった。設定とか色々と二百由旬の彼方。 白岩さん 質問に投げやりに答える人。そんな彼女に質問があればどうぞ。 白玉楼の庭というものがいかに広大かということ。 拙者、その目と身を持って十二分に思い知った次第でござる。 拙者は妖夢殿の庭師としての仕事手伝いとして、庭の手入れをすることになったでござる。 しかし、今までこの広大な庭をひとりで手入れしてた妖夢殿には頭が下がる一方でござる。 剣の腕が並ではないのも頷ける話。 「そこ! ぼけっとしてないで動く!」 「はいでござる!」 さらに妖夢殿は、先日以来とても厳しくなられたでござる。 というのも、あくまでお仕事の最中の話でござるが。 まだ剣の修行はつけてもらっていないでござるが、当面は仕事が修行になることでござろう。 とはいえ、それだけでは不安にもなり、夜間、みなの寝静まった後に一人で素振りの稽古をしているでござる。 剣術とは実に有意義。素振りなりとも心躍るゆえ。 「だからぼけっとしないでください!」 「承知!!」 そんなこんなで、拙者は忙しい毎日を過ごしているでござる。 「いつになったら剣のお稽古が始まるのかしら?」 夕食の席にて幽々子殿が唐突におっしゃられた。 ご夕食を主殿と同席させていただけるご厚意に預かり、拙者も膳を囲っているのでござるが。 妖夢殿も然り、にござる。 「今のところ予定はありません。まずは白玉楼の使用人としての修行から積んでもらう事にしました」 「そうなのでござるか!?」 「今は幽々子様の質問に答えています。あなたは黙っていてください」 「あらあら妖夢。そういう言い方はひどいんじゃないかしら。○○ちゃんも妖夢も私の使用人なんだから、いじめていいのは私だけよ」 名前をいただいて以来、幽々子殿は拙者をちゃん付けでお呼びになる。 拙者は男なのでござるが……。 「うぅ……、なんですかそれは。それではいつも私をいじめてるって言ってるようなものじゃないですか、幽々子様」 「それは気付かなかった妖夢が鈍いんじゃないかしら」 「違いますよ。ちゃんと気付いてました。幽々子様に自覚があるかどうかだけが分からなかっただけですよ。 やっぱりいじめてたんじゃないですか」 「あらあら、そんな事を言ったかしら? 私のはいじめという名の愛情表現よ。そうじゃないかしら、○○ちゃん?」 「拙者には皆目見当つきませぬが、幽々子殿がおっしゃるのならそうなのでござろう。そういうわけでござるよ、妖夢殿」 「なにがそういうわけなんですか!?」 「いいこと妖夢? 何をどう受け取るかで意味が変わる事はよくあることよ。だから妖夢。 妖夢が○○ちゃんをいじめるという事がどうなるか」 「愛情表現なんかじゃありません!!」 「そ、そうなのでござるか……」 「○○さん。当たり前のことでショックを受けないでください」 拙者はまだ下働きの雑用ゆえ、妖夢殿らに親しくしてもらうにはいささか努力不足と思うところ。要精進でござる。 幽々子殿の妖夢殿に対する態度は愛情表現としてとるに問題はござらん。とは思うところでござるが。多分。 「それはともかく妖夢。妖夢は何のためにこの白玉楼にいるか思い出してみなさい」 「庭師と、……幽々子様の剣術指南です」 「そう、剣術指南よ」 幽々子殿は、我が意を得たり、というような表情でござった。 ご膳を前に幽々子殿は立ち上がり妖夢殿を扇で指した。 「いいこと妖夢。妖夢は剣術指南のために白玉楼にいるのよ。だから、○○ちゃんに剣術指南することも妖夢の役目なのよ」 「幽々子様、言ってる事がおかしいです。私はあくまで『幽々子様の』剣術指南役です。 他の者に対してその義務をもつものではありません。それと、お膳を前にして立ち上がらないでください。まだ残ってるじゃないですか」 「それは細かい事よ、妖夢。妖夢は剣術指南役としての力量を少しでも伸ばすように努力すべきじゃないかしら」 「努力も何も、幽々子様がお稽古の時間にすぐサボるからじゃないですか」 「サボっているわけじゃないわよ。これもまた、妖夢の剣術指南役として修行のひとつなのよ」 「なんだか適当に物を言ってませんか、幽々子様?」 この取り留めないやり取りも、一つの愛情表現なのでござろうか。 それはそれとして、 「幽々子殿も剣術をされるのでござるか?」 「ええ、そうね。一応そういう事になってるのかしら」 「一応ってなんですか。魂魄家が代々幽々子様の剣術指南をしてるじゃないですか」 「あいや。そのことではござらん、妖夢殿。幽々子殿は何ゆえ剣術を始められたのか。 そのきっかけの話でござるよ。幽々子殿は剣術をたしなまれるようには見えぬゆえ」 たおやかな佇まいは武道に通ずるものとは思えないでござるからな。 「○○さん。その言い方は失礼です」 「あらいいのよ。私だってたしなまない程度に剣術をやってるだけなんだから」 「その言葉じゃやってないように聞こえますよ」 「そうね。確かにそのとおりみたい。じゃあこうしましょう」 幽々子殿はぱんと手を叩いて、妖夢殿を、そして拙者を見られた。 「明日、妖夢が○○ちゃんの剣術指南をしなさい。私はそれを見取り稽古するから」 「見取り稽古ですか。それはかまいませんが。いつもみたいにサボるのに比べればマシですし」 「それは拙者、大歓迎なのでござる!! されど、見取り稽古でござるか。幽々子殿もご一緒したらどうでござるか」 「そ、そうですよ。見ているだけじゃなくて一緒に、というよりも、幽々子様にはちゃんと剣術の稽古をしてもらいたいのですけど」 「あらあら。妖夢ものってきたわね。でも駄目よ。いきなり運動したら怪我しちゃうじゃない」 「いつもは弾幕ごっこなんかしたりするくせに、そういうのは駄目なんですか」 「弾幕ごっことは何でござろうか?」 「その事については、またいつか答えます。それよりも、剣術稽古の話です。この際仕方ありません。 明日、いつものお仕事が終わった後に稽古を始めますので、そのつもりでいてください」 「委細承知したでござる」 かくして、妖夢殿に剣術の稽古をつけてもらうことに相成った。 まことに喜ばしき事なり。幽々子殿には感謝でござる。 されど、問題も一つござる。 妖夢殿のお仕事は、死ぬほどきついのでござる。 翌日の事。 仕事が終わる頃には、拙者は灰のようになってござった。 それもこれも、剣術稽古が始まる事に胸躍って張り切りすぎたせいでござるな。 その上、昨晩の変わらず素振りをしていたからでござろうか。 稽古が楽しみな余り、つい力が入ってしまったでござるからな。 ちなみに幽々子殿は縁側で拙者らの見取り稽古にござる。 にこやかに手を振っているでござる。茶と茶菓子の準備を怠らぬ主殿。 これも一つの見取り稽古の形なのでござろうか。 「○○さん、大丈夫ですか」 少々、訝しげに尋ねられたでござる。 妖夢殿に真顔で心配されるぐらい、拙者の顔色は良くない模様。 されど、ここで退くようでは男ではござらん。侍にあらず! 「大丈夫でござるよ、妖夢殿! 拙者、剣技の修行に些かの問題もござらん!」 「暑苦しいですね。そうですか、わかりました。では稽古を始めますね」 妖夢殿はすらりと刀を抜いて構えたでござる。 「実戦稽古です。私の刃を避け続けてください」 「なんと!?」 いきなり難度の高い修行。されど、これも実戦から学べということでござろう。 ならば、拙者も覚悟するのみ。 しかしてその実、体はふらふらなのでござるが。 「承知したでござる」 「よい心がけです。では、参ります!」 そして。 拙者、あっという間にこてんぱんにされたでござる。 「……もう少し持つかと思ったんですけど」 「面目ござらん」 拙者が如何にふがいない事か。 妖夢殿も少なからず落胆している模様。不覚にござる。 「あらあら妖夢ったら。手加減なしなのね」 「当たり前です。幽々子様ならいざ知らず。普通の人間が生半可の力で妖怪なんかに太刀打ちできませんから。 今のうちに徹底的に力を叩き込んでおかないといけません」 「そうかしら。○○ちゃんなら大丈夫だと思うのだけど」 「この有様にどういった根拠があるんですか」 「そんなものないわよ。でも妖夢。○○ちゃんにはいろいろ覚えてもらわないといけないことも多いんじゃない? 近いうちに寺子屋にでも行かせないといけないわね」 「まるで子育てですね。でも、それはまだ早いです。少なくとも、道中に現れる妖怪から逃げ切れるくらいに放ってもらわないと」 「あらあら。何だかんだ言って、結構心配性なのね、妖夢」 「心配なんかしてません。私はただ、折角出来た仕事の手伝いがいなくなってしまう事を憂いているだけです」 「そういうものかしら。ところで妖夢」 「幽々子様はころころ話を変えすぎです。なんでしょう?」 「○○ちゃんがもうすぐ気絶しそうよ」 「え!?」 幽々子殿が拙者の事を指した言葉聞いた頃でござろうか。 拙者の意識が途絶えたのは。 「やはり無茶だったんじゃないですか?」 「そんなことはござらん。仕事も修行の内。何一つ妥協する事は許されぬでござるよ」 気絶から覚めた頃には、拙者は布団に寝かされていたでござる。 すぐに妖夢殿が現れて話をしていたところでござるが。 「私とて鬼じゃありません。休息も適度にとらないと死んでしまいますよ。あなたは人間なのですから」 「そうでござるか。……妖夢殿。今更ながら一つ質問をいたすがよろしいか?」 「どうぞ」 「妖夢殿は人間ではないのでござるか?」 「半分です」 なんとも曖昧な答え返ってきたでござる。 その言葉の意味するところは何でござろうか。 「ここがどういう場所かは覚えていますね」 「幽霊の、集う場所でござったか」 「そういうことです。私は半分幽霊です。人間とは言いがたいですね」 「そうなのでござるか」 「わかっていましたが、随分とあっさりしていますね」 「それはそうでござる。妖夢殿ほどのお力を持ってしてその容姿にござる。拙者、てっきり仙人の類かと思っていたでござる」 「幽霊と仙人は全然違うのですが」 「どちらにしても只者にはござらん。そう考えれば、驚くには値しないでござる」 「なんというか、呑気ですね」 「それほどでもござらん」 「褒めてませんからね」 妖夢殿は呆れたように溜息をついたでござる。 拙者、それほど呑気でござろうか? 「妖夢殿。拙者も修行を積めば妖夢殿のようになれるでござるか?」 「どうでしょうね。難しいと思いますよ。並みの修行と寿命では」 「では、どういう修行をすれば半人半霊になれるでござるか?」 「そういうものは修行でどうにかなるものではないと思います」 「そうでござるか。残念でござる」 「そうですね。まあ、人間の寿命の中ではせいぜい雨を斬れる位ですかね」 「それはどれくらい修行を積めばよいのでござろうか」 「ざっと、30年ですかね」 「なんと! 30年で斬れる様になるでござるか」 「『で』ってなんですか!? 前向き過ぎですよ。普通は引きますよ」 「人生これ修行にござる。そう考えれば30年など取るに足らぬ年月。さらに倍は修行できるでござるよ」 「訂正します。あなたは前向きじゃなくて馬鹿ですね」 「なんと!?」 妖夢殿はひときわ大きな溜息をついて、立ち去ろうとしたでござる。 その前に一言、釘を刺されたでござる。 「休める時に休むのも修行です。あなたは人間なんですからね。 ですから、これから毎晩隠れるようにやっている素振りの稽古を禁止します」 「ぬう! 気付いていたでござるか」 「当たり前ですよ。毎晩毎晩、うなされるくらいに声を張り上げて素振りをしていたらいやでも気付きます」 「面目ござらん」 妖夢殿は御見通しのようでござった。 もしかしたら幽々子殿もご存知かもしれぬ。 ……安眠妨害をしていたのでござろうか? 「明日からはまた修行の内容を変えます。無茶をして早死にしないでくださいね」 「承知したでござる、妖夢殿」 「わかればいいです。では、おやすみなさい」 「おやすみでござる、妖夢殿」 さて、翌日からの修行でござったが。 毎晩の素振りを禁止されたでござる。 その代わりに、毎日、それはもう拷問のように素振りに明け暮れる事になったでござる。 拙者が独自に行っていた回数よりもはるかに多い。されど、これも修行。 精進するでござる。 「妖夢」 「なんでしょうか、幽々子様」 「どんな感じかしら」 「主語が抜けてますけど。……まあ、悪くはありませんね」 「あらあら、てっきり切り捨ててしまうのかと思ったわ。どういう心変わりかしら?」 「別に何でもありませんよ。強いて言えば、がんばりを少しは評価してあげただけです」 「そうなの。ふふふ、ならいいわ」 「幽々子様。やっぱり何か企んでるんですか?」 「わたしは何も企んでないわよ」 「企んでる人はみんなそう言うんです」 「まあ、ひどいわ妖夢」 「はいはい。くれぐれも変な事をしないでくださいね、幽々子様」 「変なことはしないわよ。変なことは。うふふ」 <幻想郷の白岩さん> Q.白玉楼の庭ってどれくらいの広さなのかしら?(紅白巫女) A.さあ? 二百由旬あるとかないとか? まあ、そんな庭の手入れなんかしてたら疲れるに決まってるわね。 Q.○○には、お好きな名前をいれて楽しんでよろしいのですね!? 構いませんねッ!?( 243) A.あら、○○ってあなたの名前じゃなくて? Q.お嬢様が可愛すぎです。(完璧で瀟洒なメイド) A.あんな悪魔のどこが良いのかしら? あ、でも、新月の夜なら同意してあげる。 Q.太まし (ピチューン A.本当に命知らずね。残機が減ったわよ? Q.白岩さんに彼氏っているんですか?(匿名希望) A.なにそれ? 冬の雪山に訪れる殿方がいると思って? いても凍りつかせてしまうのが私の日課よ。 うpろだ658 ─────────────────────────────────────────────────────────── 登場人物 魂魄妖夢 半人半霊の庭師。悩み多きお年頃。青春でもなく。 西行寺幽々子 天衣無縫の亡霊。何かたくらんでるとしか思えない。 ○○ 庭師見習い的な何か。悩みがなさそうでうらやましい。 白岩さん 質問らしきものに答える人。冬が本領らしいけど。 幻想郷に、 というよりも、白玉楼に彼がやってきてから時が経ちました。 もっとも、まだ数週間程度の事です。 私よりも背の高いであろう彼、○○さんは、今は居候と庭師の手伝いとして白玉楼にいます。 そんな彼に私は剣と仕事を教える毎日です。 彼の仕事振りは、なんというか、実直です。 要領が良くないせいで手間を取る事が多くあるのですけど、その分を気合で補おうとする節が多々見られます。 剣術の腕前も、私にしてみればまだまだ未熟です。 彼をして、白玉楼の使用人として一人前足りえるのか、不安で仕方がありません。 幽々子様の方も、彼を愛玩動物か何かだと思っている節がありますし。 白玉楼の事が少し心配になります。 魂魄家の名にかけて、私がしっかりしなくては。 「何を難しい顔をしているのかしら、妖夢ったら」 「なんでもありません」 「もしかしたら、○○ちゃんのことかしら」 「それもあります」 正確には、白玉楼にまつわるもの全てなのですけど。 「あらあら。妖夢ったらすっかり○○ちゃんにご執心ね」 「どこがどうなったらそんな話になるんですか。確かに心を砕く問題ではありますけど、言い方に違和感がありますよ」 「まあ、妖夢も○○ちゃんも最近がんばってるみたいだし、ここは主として何かご褒美を上げたいところだわ」 「何を企んでるんですか?」 幽々子様もこういった発言は、大抵が思い付きだ。 このご褒美というのもどこまで信用できるものなのか……。 「というわけで、今からちょっと温泉宿に行こうかと思うわ」 「今からですか!? いきなりすぎますよ!」 「そうね、地獄温泉秘湯巡りなんていいわね」 「そんな適当な……」 「○○ちゃんは支度出来てるはずよ。後は妖夢だけね」 「私だけのけ者ですか!?」 「いやあね、妖夢ったら。ちょっとしたサプライズじゃない。ほら○○ちゃんも来たわよ」 そういって、幽々子様の言葉の後に現れた○○さん。 思わず、絶句。 「あの……なんなんですか? その恰好は?」 「む、旅支度でござるが」 そうのたまう○○さんの姿は、これから越境しようかのごとき重装備。 膨れ上がった荷は私くらいの大きさはありそう。頭には笠。蓑を着て杖突いた姿。 「○○さん、どこへいくか分かってるんですか?」 「地獄巡りのために秘境へと?」 「全然違います!」 やっぱり、私がしっかりしないといけないみたいです。 この、ねぎらいの旅行とやらも。 秘湯と目される場所についた後の事。私は言葉を発する事の出来ぬ魚の如く、絶句してしまいました。 「どうなされたのでござるか、妖夢殿?」 「幽々子様! これが秘湯ですか!」 ○○さんの声に弾かれて、私は絶叫。 驚く○○さんを尻目に、幽々子様はといえばとぼけた顔。 「あら、そうよ。誰も知らないわよ。露天風呂で、お月様を見ながらお酒を一献。というのもおつなものよ」 「にしても、秘湯過ぎます!」 秘湯というよりも、お湯が沸いてるだけ。 露天風呂というか、何もかも丸見えな状況。 そもそも、宿という話はどこへ行ったのか! それよりもなによりも、このお湯溜まりというべきこれは、一つしかない。 「なんとも風流な事にござる。幽々子殿、ありがたき幸せにござるよ」 「いいのよ、これくらい」 「何で簡単に納得してるんですか! ここに入るんですよ!」 「あら、妖夢ったら。露天風呂が嫌いなのかしら。駄目よ、好き嫌いは。そういう風にえり好みしてる間は一人前になれないわよ」 「それとこれとは今関係ありません。ですから。ここは――」 「妖夢殿。なにを嫌がられておられるのかは窺い知れぬでござるが、何も悪い事があるわけではござらん」 やけに知った口で言いますけど、まあ、わかりますよ。 別に私がごねてるのには、大した理由があるわけではありませんし。でも、譲れない部分でもあるんですよ。 「妖夢殿」 「だから、なんですか?」 「人間、裸の付き合いも大事でござる」 「それがダメなんでしょうが!!!」 「でも結局入るのね、妖夢ったら。素直じゃないわね」 「なにがどうなったらそういう話になるんですか。そもそも、どうしてこんな場所なんですか?」 「だから、秘湯だからよ。健康に良いらしいわね。長生きしないといけないわね」 「もうすでに死んでるじゃないですか。私も半分幽霊ですし」 「それはそうと、お酒が欲しいわね。○○ちゃん、荷物の中からお酒を頂戴」 「幽々子様、ちょっと! 今呼ばないでくださいよ!」 「呼んだでござるかー?」 「呼んでません!」 ○○さんは、私たちが見えないところで荷物番です。 さすがに一緒に入る事なんか出来ませんからね。 裸の付き合いなんてもってのほかです。出来るわけないじゃないですか、そんなこと! 「妖夢ったら、またそんなに難しい顔しちゃって。そんなに嫌い? ○○ちゃんのこと」 「別に嫌いとかそういう問題じゃありません。あの方の行動原理がはなはだ疑問なだけですよ」 「あら、そうなのかしら。ところでお酒はまだかしら?」 「さっきダメって言ったじゃないですか」 「えー、いやぁよ。お酒が飲みたいの。風流したいの」 「仕方がありませんね。私が一度服を着て取ってきますから、それまで待っていてください」 ○○さんに持ってこさせるわけには行きません。 私だけならいざ知らず、幽々子様も一緒にお風呂に浸かっているのに、その肌を晒すなんてとてもさせられません。 「○○ちゃんに持ってきてもらえば良いのに」 「そうよねえ」 「うわ!!!」 いつの間にか、幽々子様の隣に神出鬼没なあの人が。 「何の脈絡もなしに現れないでくださいよ。心臓が止まるかと思ったじゃないですか!」 「私の心臓はもう止まってるわね」 「あらあら、幽々子ったら。それよりも、お酒よお酒。早く飲みたいわね」 「紫様、言いたい事が色々ありますけど。まず、紫様ならたやすい事じゃないですか。お酒を取ってくるくらい」 「そんなことしたら風情が無いじゃない。うふふ」 「そんな笑ってごまかさないでください!」 「そんなに怒鳴っていると湯当たりするわよ?」 なんて気の抜けた人なのだろう、とは思うけど、改めてこの人だと思う。 そもそもの原因は全てこの人だ。そうに違いない。 たぶん、この温泉についてもこの人の入れ知恵。 こと原点回帰すれば、○○さんの事も、多分……。 「藍さんは連れて来ていないんですか?」 「そんなことよりもお酒を頂戴な。ねえ、幽々子」 「そうよ、妖夢」 「どれだけお酒を飲みたいんですか、全く」 本当に仕方が無い人たちです。紫様にはいろいろ聞きたい事がありますけど、それはお酒を持ってきてからにしましょう。 そうでないと、話をしてくれそうにもありませんし。 「あれ?」 「どうしたの、妖夢」 「私の服が、ありません。さっきまでここにあったのに……」 「あら、いたずらな風に持っていかれたんじゃないかしら」 「そんなはずありません! 紫様、何かしませんでしたか?」 「あら、人を疑うなんて。侵害よ。私はそんな事をしたりしないわ。嘘じゃないわよ」 「嘘をつく人はみんなそういうんです」 「妖夢ったら、すっかり心がすさんでしまったのね。主としては悲しいわ。しくしく」 「嘘泣きもやめてください」 本当に困った人たちだ。 でも、服が無い事にはお酒を取りにいけない。そもそも帰れない。 「妖夢―、お酒―」 「早く早くー」 「少しは悪戯を止めてください。それとも、○○さんをここに呼びますか。見られますよ?」 幽々子様はともかく、紫様がどう出るか。それ次第です。 はあ、私はこのままで良いんだろうか。いや、私がしっかりしないと。 「あら、構わないわよ。減るもんじゃないし」 紫様はやっぱりな答え。別に期待なんかしてませんでしたけど。 「ところで、幽々子のところの、その○○って、どうなの?」 「どう?」 「ええ、具体的にはどうなのかなって気になっただけよ。他意はないわ」 「余計な一言を足すと胡散臭く感じます。別にどうもありませんけど」 「そうなの幽々子?」 「そうねえ、妖夢がそういうならそうなんじゃないかしら?」 「幽々子はてきとうね。じゃあ、幽々子としてはどうなのかしら?」 「私にしたら?」 「ええ。使えそうなのか、強そうなのか、美味しそうなのか」 「うちの使用人なのですから食べないでください」 この人なら本当に食べる。幽々子様も時々その気を感じるけど、さすがに生で食べようとは思わないでしょうね。 「というわけよ、紫」 「あら、そうなの。残念だわ。いえ、おめでとうといったところかしら?」 「なんですか、それ?」 この二人の会話はよく分からない。含んだ事しか言わないから周りで聞いてる身としてはいい気がしない。 「ふぅん。じゃあ。経過の方はどうかしら? 使えるの?」 「紫様の式と比べられたら雲泥と言っても失礼なほどの開きがあります。そもそも、何事においても未熟です。 もう、なんというか、大きな子供ですよ」 剣術大好きなやんちゃ坊主。 何事においても元気だけは有り余ってるのに、体のことは置いてけぼりで暴走する。 おかげで倒れる。 いい大人なんだから、しっかりいてほしいもの。考えれば考えるだけ不安になってくる。 やっぱり私がしっかりしないといけない。うん。 「妖夢―?」 そもそも、普通の人間の癖に冥界をうろついていた事が疑問だし、それが何でうちの居候になっているのか? 今更言っても仕方ないことですけど、それにしたって、あの人は……。 「妖夢ちゃーん?」 いえ、頑張っているのは分かります。 剣術の稽古と言っては、私の目をはばかって無茶な修練をしているようですし。 人間なのだから、自分の身の程を知っておくべきです。 なのにあの人ときたら…… 「三十年で雨を斬れる? たったそれだけ、じゃないですよ。人間で三十年といったら人生の大半じゃないですか。 それをあっけらかんと言い切るなんて馬鹿です。本当に――」 「妖夢?」 「まったく、本当に……」 ばしゃーん。 「妖夢!?」 叫び声を聞きつけ、先の御触れを破り押し入ったところ、妖夢殿は湯船に浮いてござった。 「いかがなされた! 妖夢殿!?」 返事が無い。ただの土座衛門のようでござる。 「湯当たりしたみたいなのよ。まだまだよね、妖夢ったら」 「それにしても、殿方がこんなところに押し入ってくるなんてどういう了見かしら?」 お二方、ずいぶんと悠長なことでござる。 その上、幽々子殿の隣の御仁。以前、白玉楼にて茶葉を教えてくれた女人に相違ござらん。 お二人はやはり交友関係にござったか。 「妖夢は湯船から上げて冷ましておけば大丈夫よ。○○ちゃん、それよりも一緒に入らないかしら?」 「それどころではござらんのでは。妖夢殿を介抱いたしまする」 暢気なお方でござるが、無下にいたすのは些か気が引けるでござる。 されど、恩人たる妖夢殿の体裁を見るに、捨て置く事など出来るはずも無し。 「後で妖夢に怒られるわよ」 とはおっしゃられるが、是非も無し。 「どうなの、あの二人?」 「なんのことかしら、紫?」 「別になんでもないわよ。私は言われたとおりに準備しただけですし」 「ふふふ。別に私は何も頼んでないわよ。独り言を呟いただけ」 「あらあら、人の目の前でそれっぽく呟く独り言ね。ついつい勘違いしちゃったじゃない」 「いいわよ、そのことは。あとは、そう。なるようになるわけですし」 「そんな幽々子に一言忠告しておくわ」 「あら珍しい。何かしら?」 「お勧めしないわよ。彼は」 「……ふぅん。そうなの」 「まあ、なるようになるわけだし。私はそこまで感知しないわ」 「ええ、けっこうよ。そこまで何かされたら後が怖いじゃない」 「それと、あっちの方から悲鳴が聞こえるわよ。妖夢の」 「ええ、ほっといてけっこうよ。なるようにしかならないから」 <幻想郷の白岩さん> Q.○○さんは、あの後どうなったんでしょう?(お値段以上) A.詳しくは分からないわ。 全身打撲くらいにはなったんじゃないかしら? まあ、別に悪い事をしたわけじゃないのに大変よね。 Q.フラグまだー?(蓬莱の姫) A.フラグにも色々あるわ。 そもそも、普段の生活を普段どおりに暮らして、それを積み重ねる事によってフラグとすることもあるのよ。 刹那的な感情の高まりは、刹那的なものになりかねないわ。 まあ、相手によるのだけど。 って、別に真面目に話すことじゃないわね。 そういうことはあんまり意識しない方が楽しめるものよ。 Q.どうでもいいけど、誤字脱字が多くない?(動かない大図書館) A.投稿前にはよく見直すことよね。 よく言って聞かせるわ。 Q.門が守れません……(門番) A.貴女に門番の才能があると思えないわ。 Q.白岩さんにはどこへ行けば会えますか(匿名希望) A.冬の雪山ね。 命がいらないなら会いに来て頂戴。 ───────────────────────────────────────────────────────────
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東方風神録 ~ Mountain of Faith. 神々が恋した幻想郷 Autumn Stream ~恋し秋~いえろ~ぜぶら / SENSEASONS / 藤宮 ゆき Bonus TrackElemental note / 秋音風 -Autumn of Touhou- / u-ki Clear Tone (REMIX)Q-BIT / CLEAR TONE / タダオ Colours of the melodyelemental records / Abyss / ふうか まりを dal segno al fineスパイラル小町 / 東方稀勢の里 / り~ち Emotional Blushふぉれすとぴれお / T★GIRLS.02 / 夢璃花 Everlasting gardenSOUND HOLIC / Wind Gazer / 709sec. into the phantasmセブンスヘブンMAXION / 東方恋想郷 ~Grazing Heart~ / 美里 KAZE NO KIOKUSOUND HOLIC / 風-KAZE- / Shihori KAZE NO KIOKU株式会社虎の穴 / 東方恋々符 ~幻想遊歌~ / ユリカ Nitori Gear Solidばーどちゅーん / 東方ちゅんちゅん郷 / 彩吹 えい Signs of autumn人生の気だるさ日和 / 夜の音 / Rui 人生の気だるさ日和 / 幻想デコーダー / Rui Summersong DaysKraster / 東方晴輝翔 / 羽丘 淳 Tactical CucumberSilver Forest / Reincarnation / saori Re Volte / Psalmodia -東方賛美歌集- / saori Thank you 感謝!COOL&CREATE / スーパーあまねりお / ビートまりお Thank you 感謝!(Live ver.)COOL&CREATE / スーパーシャッターガール / ビートまりお The WonderlandSWING HOLIC / VOL.01 / SWING HOLIC / A~YA Water Land ~神恋幻想水響曲~VIGNETTE HOUSE / 桃源Garden / tae Wonderful Looking For Your WorldC-CLAYS / 煌彩 -KOUSAI- / 蒼衣 XanaduChongYoke / Xanadu / 黒森 痛子 あの子が恋した桃源郷の美化にご協力下さいふぉれすとぴれお / 東方流星曲 / ココ 雨降る幻想の物語まぃん☆しぃかぁ / Remember of Mine / はねみり おみなえしSYNC.ART S / CHAOS / 珠梨 霞舞う月の丘にSilver Forest / 東方蒼天歌 / 茶太 カッパイズム≠Nitorismほりっくさーびす / エネルギー冷麺 てんこ盛り / 奥村 りお ほりっくさーびす / ONE NIGHT IN REITAISAI / 奥村 りお 悲しみに霞む摩天楼C-CLAYS / 遊穹 U-KYU / 双月 彩 神々が恋した幻想郷Like a rabbit / カエルキャノコ / ? 神々が恋した幻想郷Unlucky Morpheus / REBIRTH / Fuki 神々が恋した幻想郷君の美術館 / palette ~人々が愛した幻想郷~ / ユリカ 神々が別れた幻想の外石鹸屋 / 石鹸屋のお歳暮3 / エース 神々の遊びGirl s short hair / 幻想夜景 / yonji 機械の町、秋の空でぃすとーしょん & Rocker s step / 東方化学反応 / ? 幻想郷に恋をしてLike a rabbit / スワコデゴワス / 五月雨 幻想協祭囃子(秋)East New Sound / Lyrical Crimson / Tsubaki EastNewSOund / EastNewSoundBest vol.1 / Tsubaki 恋した神々の唄君の美術館 / palette ~人々が愛した幻想郷~ / lily-an 恋する幻想郷魂音泉 / World s End Garden / ill.bell 恋する幻想郷(K s Hopelesslove Remix)魂音泉 / Romansick -ロマンシック- / ill.bell 終焉の花efs / 夜桜幻想郷 / 葉山 りく 少女修行中…A1 / KARMA SCREEN / Shihori 信仰の悲しみ博麗神社例大祭 公式 / 流麗祭彩2 / 葉山 りく、遊女 憧憬鉄腕トカゲ探知機 / 風神六景 / 白トカゲ 失くした鍵の行方きくちけ / 東方アレンジ集 其の弐 / ? 晴れのち雨、散歩日和UtAGe / 東方詩循詩歌 -marvelous three days- / 雛 望郷emroots / reflection / 結月 そら 夢幻の國Human Error / 君繋マスタースパーク / 璃紅 Human Error / 桜散る前に / 璃紅 Human Error / Trial and Error / 氷雨月 りく 桃栗乙女と秋の恋Innocent Key / 東方楼蘭 / 城戸 千絵 (複数曲混合)秋、幻想郷にてクマノヘヤ / 東方多重声 / Kumayu (複数曲混合)きゅうり味のビールを飲めばいいよ!イオシス / 東方河想狗蒼池 / 神波 千尋 イオシス / 東方想幽森雛 / 神波 千尋 (複数曲混合)東方風神祭セブンスヘブンMAXION / 東方更紗歌集 Eclectic Phantasm / SaRaSa
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【 登場人物 】
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主要人物 ガンヴォルト……物語の主人公。“蒼き雷霆”の能力者である少年。 シアン/モルフォ……物語のヒロイン。“電子の謡精”の能力者、あるいは謡精そのもの。 アシモフ……フェザーの創設メンバーの一人。チームシープスのリーダーも務める。 アキュラ……第七波動能力者と皇神グループの双方を敵対視する科学者の少年。 オウカ……大財閥「桜咲家」の血を引く少女。 RoRo(ロロ)……アキュラによって開発された“バトルポット”。 ミチル……アキュラの双子の妹。ある手術の影響で、声を失っている。 フェザー 能力者の自由を掲げ活動するレジスタンス「フェザー」のメンバー。 (ガンヴォルト) (アシモフ) ジーノ……チームシープスの一員にして、チームのムードメーカー。 モニカ……チームシープスのオペレーター。フェザーでは珍しい無能力者。 シャオウー……海外のフェザーに所属していた少年。 皇神グループ 日本を代表する大企業「皇神グループ」に所属する、あるいは囚われている者たち。 紫電……皇神グループの若きカリスマ。 デイトナ……戦闘部隊に所属する“爆炎”の能力者。かつてはカラーギャングとして名を馳せた。 エリーゼ……皇神に囚われていた能力者の少女。“生命輪廻”の第七波動を持つ。 ストラトス……皇神に囚われていた“翅蟲”の能力者。度重なる実験により正気を失っている。 メラク……戦闘部隊に所属する“亜空孔”の能力者。優れた頭脳の持ち主で、天才司令官を自称する。 イオタ……かつては軍人だったが、皇神グループへと転向した“残光”の能力者。 カレラ……能力者狩り部隊に所属する男。“磁界拳”の第七波動を持ち、貪欲なまでに戦いを求める。 パンテーラ……能力者狩り部隊の隊長を務める“夢幻鏡”の能力者。謎多き人物。 ロメオ……皇神グループの幹部。変わったシュミを持っている。 神園家 日本有数の名家にして、退魔師の家系でもある「神園家」の関係者。 (アキュラ) (RoRo) (ミチル) ノワ…アキュラとミチルに仕えるメイド。 神園博士…第七波動研究の第一人者として活躍していた人物。 エデン 多国籍能力者連合「エデン」の能力者たち。 謎の少女……エデンに所属する能力者の少女。その正体は…? テンジアン……“超冷凍”の能力者。エデンの精鋭「G7」のリーダー格にして参謀役。 テセオ……ネットスラングを好んで用いる“ワールドハック”の能力者。 ガウリ……“プリズム”の第七波動の持ち主。言動も所作もリズミカル。 ニケー……“タングルヘア”の能力者。「女神ニケー」としてある種の信仰を集めている。 ニムロド……海をこよなく愛する“リキッド”の能力者。大らかさと過激さを併せ持つ。 アスロック……能力者差別により、菓子職人の道を断たれた“パペットワイヤー”の能力者。 ジブリール……“メタリカ”の能力者。嗜虐的な性格の少女だが、その本質は被虐的。 その他の登場人物…個人ページを設けていないキャラクター達。
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恐怖体感 呪怨 登場人物 ※映画の内容や詳しい設定を知りたい方は公式へお願いします。 明穂 一家の長女。エピソード1と5の主人公。 愛犬アイビーと深夜の散歩の途中で迷い込んだ廃工場で 呪いに襲われるが、愛犬アイビーの身代わりによって救われる。 だが、呪いはそれで終わらなかった・・・ 頼人 一家の長男で明穂の兄。エピソード3の主人公。 配達のバイトで最後に残った宅配物のあて先の団地にたどりつくが そこで呪いに襲われる。 美津子 恒夫の妻。エピソード2の主人公。 引越しなどのごたごたで過労で倒れて入院した病院で 呪いに襲われる。 恒夫 一家の大黒柱。エピソード4の主人公。 警備員の仕事先で不審者を目撃し、同時に起こった停電から電力回復のため 電源室に向かうが呪いに襲われる。 アイビー 一家の愛犬。普段の散歩の担当は頼人だった。 忠犬で主のピンチに怨霊相手に果敢に立ち向かう。 伽椰子 呪いの大本。基本的にうつ伏せではってくることが多い。 俊雄 伽椰子の息子。いたずらをして逃げていくパターンがほとんど。 声が猫の鳴き声なのは愛猫マーと融合(?)したためと思われる。 マー 俊雄の愛猫で黒猫。 エピソード5で大量に登場する。 呪いを受けた理由 一家が引っ越してきた家は曰く付きの「あの家」。 よって一家全員+犬が呪いに掛けられ、誰も逃れられない運命となった。 ゲーム中、人が誰もいないのは伽椰子の作り出した空間に迷い込んだため。 そして呪いを受けて殺された一家はあの家の天井裏に・・・・
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トップページへ 登場人物 ここでは「れーしんぐハート本編」、「投票所えくすとら」、「鴨日記B編」、「冷菜ブログ」に登場する人物について記載する れーしんぐハート本編 月村忍 元ネタは、『とらいあんぐるハート3』の正ヒロイン(断言)月村忍。 とらハ3の主人公・恭也のオフィシャルのお相手で、スピンオフ作品であるTVアニメ『魔法少女リリカルなのは』においてもやはり恭也の恋人役として登場(だが、それ以降の出番は無し)。 『夜の一族』と呼ばれる吸血一族の純血種だが、一族としての能力は弱め。代わりに、遺失技術者として天賦の才を持ち、自動人形・ノエルを独学で再生した。しかし、家族とは不仲のまま死別し、孤独なまま成長。『家族』というものにある種の憧憬を持つ。 一見、クールで取っつきにくそうだが、一度打ち解けてしまえばとことん気さくで愉快な面を見せるネコ気質。わりとノリだけで生きているような部分もある。ゲームや読書、発明などが趣味で、引き籠もりがちだが、スタイルは抜群(91/56/89)。 学校の後輩で退魔師でもある神咲那美をメイド(バイト)として雇っていたりもする、お嬢様でもある。また、喫茶『翠屋』のチーフウェイトレスも務める。歌はゆうひやフィアッセに褒められるぐらいには上手い。 何でも出来そうに見えて、初歩の初歩で致命的なミスを犯す隠れドジッ娘。 れーハではメインパーソナリティを那美と共に務める。馬券はコツコツとトリガミを続けていたかと想うと突然ホームランをかっ飛ばし、最終的にトントンに持って行く(笑)。 自らの技術を持ってメイドロボのパチモンシリーズを作ったり、スーパーロボットやデバイスを自作したりとやりたい放題。特に最大の物が、遠坂凜の宝石剣と草壁優季の時空跳躍能力の助けを借りて、自ら作り上げたグランゾン・カスタムで行った時空融合。……つまり、原作・とらハとTV版リリカルなのはの世界を混ぜた(オイ)。 ただし、その余波で海鳴は現在非常に不安定な状態にあり、忍は自らの責務として世界の安定を保とうとしている。 好き勝手にやっているだけのように見えるが、その根底には自分が触れることができなかった『家族』への想い(TV版では両親が健在で、妹までいる)、恋人の恭也の家族へのシンクロニシティ(恭也の父・士郎も故人。だが、TV版では健在)がある。要は、寂しいのが苦手。孤独を耐える術を知っており、実際に一人の時間を過ごしてきた故に、今のお祭り騒ぎを終わらせたくないらしい。 所有機動兵器は『グランゾン・カスタム』。所有デバイスはストレージ・インテリジェンス・アームド併用の違法改造機『クリスマス』。自動人形部隊を従え、数々の発明品を振り回す。 投票所えくすとら ドクピン 元ネタはガンガンWingにて掲載された漫画「まほらば」の登場人物「桃乃恵(ももの めぐみ)」より 桃乃恵が単行本のおまけページにて扮するあらすじ博士こと「ドクターピンク」の略称。 明るい性格で、よくイベントの立案 まとめ役となる。その多くは突発的だが、 結果的にはみんなが楽しめるという結果になることが多い。 投票所えくすとらでは博士と肩書きがあるという理由だけでMS開発、戦艦開発担当に。その知識はOVERS System から得ている。しかし、まとめ役やお姉さん役というポジションは変わっておらず、各シナリオでも皆を引っ張っている。彼女の最終目的はOVERS Systemとの契約「ドクピン自身がいない状態で100年間の平和をもたらす事」の履行。その目標達成のためなら手段を選ばない非情な面を見せることも。ちなみに競馬の的中率は5人の中で一番低いと言われている。 ブラブラ 元ネタはガンガンWingにて掲載された漫画「まほらば」の登場人物「茶ノ畑珠実(ちゃのはた たまみ)」より 茶ノ畑珠実が単行本のおまけページにて扮する博士の助手こと「ブラウニー・ブラウン」の略称。 ですます調で喋り、語尾を「です〜」のように伸ばすことが多い。かなりの毒舌家で暴言を吐くことも多い。 天性の才能により、事象の触りを知るだけで全てを理解しマスターする事ができてしまう。 投票所えくすとらではドクピンの相棒として活躍している。しかし実際にはドクピンをいじっていることが大半。何か達観した口調で物語を語り、行動を行う。原作同様、卓越した格闘技術で敵を蹴散らすことも。ドクピンの目的は理解しており、ブラブラの最優先事項である梢の幸せにも適うため共に行動している。 イルファ 来栖川重工(来栖川エレクトロニクス)のメイドロボット。姫百合珊瑚がソフトウェア設計した、「ダイナミック・インテリジェンス・アーキテクチャ」による、人を愛する心が備わっている。 投票所えくすとらでは当初、ドクピン、ブラブラに競馬予想アシスタントとして雇われていた。しかし様々な騒動を経験するうちに、雇い雇われの関係から、互いを大切なパートナーと認識するようになった。家事洗濯からロボットの操縦までなんでもこなす万能型だが、夜伽の分野では一芸に秀でているらしい(爆 ミルファ 姫百合珊瑚によってソフトウェア設計された、来栖川重工(来栖川エレクトロニクス)のメイドロボット。先述のイルファとは姉妹機で次女に当たる。 投票所えくすとらではシルファと共にイルファを探してダンジョンをさまよっていたが、何とか再会。その後はドクピンの元で悠々自適に過ごしている。「投票所えくすとら」では家事分野より戦闘技術やロボットの操縦技術に優れている。中でも、ロボットの操縦技術は世界屈指の腕前を持つ。 シルファ 姫百合珊瑚によってソフトウェア設計された、来栖川重工(来栖川エレクトロニクス)のメイドロボット。先述のイルファ、シルファとは姉妹機で3女に当たる。メイドロボでありながら対人恐怖症で、あまのじゃく。「~なのれす」など呂律の回らないしゃべり方で、他人を「このこの」「はるはる」といった呼び方をする。 投票所えくすとらではミルファと共にイルファを探してダンジョンをさまよっていたが、何とか再会。その後はドクピンの元で過ごしている。なお「TH2AD」発売前は普通の口調だったが発売後は筆者がその喋り方にハマった事もあり、公式に合わせている。 スバル 未来の時空管理局 特務4課に所属する新人。明るく元気な性格なのだが、それ故勘違いや暴走をすることも 投票所えくすとらでは、かつて繰り広げられた『海鳴聖杯戦争』で出現した聖杯の力によって時空を越えてやってきた。その後、「メイドクーデタ」編で活躍し再度未来へ帰還したが、時空エンジンの暴走により再度この時代にやって来た。なお、ドクピンの目的は未来の草壁さんから知らされている。 ティア(ティアナ) 未来の時空管理局 特務4課に所属する新人。スバルのフォローが主なお仕事。 投票所えくすとらでは、スバルと共にかつて繰り広げられた『海鳴聖杯戦争』で出現した聖杯の力によって時空を越えてやってきた。その後、「メイドクーデタ」編で活躍し再度未来へ帰還したが、時空エンジンの暴走により再度この時代にやって来た。なお、ドクピンの目的は未来の草壁さんから知らされている。 OVERS System 正式名称は「this Omnipotent Vicarious Enlist a Recruit Silent System(それは 全能の 代理 を徴募せし 物言わぬ 機構)」。どこかの世界に存在する巨大な意識体。ドクピンは「世界が幸せになる夢を見るプログラム」と認識している。元ネタは絢爛舞踏祭などGPMシリーズに登場するシステムプログラム。 一ノ瀬ことみ 競馬予想をはじめちゃった人。 もう皆忘れかけている、または全く知らない人もいると思うのでこれまでの経緯をおさらい。 鍵系ファンサイト『君と僕の歌う詩』さんで開催されたキャラ人気投票所で、ことみ支援のコメントにおいてうっかり競馬予想をはじめたのが全ての始まり。 なお、そのコメントには管理サイト『CLANNAD RING』(現在終了中)内のコンテンツである「すたーふぃっしゅ放送局」で相方を務める伊吹風子との掛け合いが多かったのでその流れで予想も二人ですることに。 しばしのち、投票所のコメントのまとめサイトである『投票所えくすとら』を自ら開設。 そのサイト内に掲示板、「投票所えくすとらえとせとら」を設置。 しばらくは投票所に関する話題がメインの掲示板だったが、いつの頃からか競馬の話題が増え、現在の3代目掲示板「投票所えくすとらけせらせら2」では競馬予想兼リレーSS風味な謎のストーリーが展開され続けている。 ちなみに2代目掲示板は「投票所えくすとらえくせりをん」。 というわけで『投票所えくすとら』というのはサイト自体を指すものだが現在では掲示板のことをいうほうが多いし俺もそう思ってるので無問題。 って、全然ことみの説明してねぇな(爆 出典は『CLANNAD』。 無駄な知識満載の天才少女。 趣味はツッコミ。 武器はヴァイオリン。 幼少時のトラウマにより人とのコミュニケーションにやや難があるが掲示板内では微塵もそんな素振りは見せない。 “ツインテール十傑衆”の一人。 二つ名【図書室に棲む智謀】にして図書室の守人。 でも予想してるのは放送室。 みんな図書室って思ってないかい??放送室なんだからねっ(ぉ 十傑衆としての動きを見せることはほとんどない。 周囲で起こる騒動には一貫して非干渉の姿勢で臨む“観測者”の一面をもつ。 その役割のせいか、放送室には事態の中心や派生して起こる事象を随時映し出すモニターが多数存在している。 その出所は学園都市とも埋葬機関とも時空管理局ともいわれているが詳細は不明。 現在は風子と偽乳特戦隊南方軍との戦いで得た魔道書図書館、“禁書目録(インデックス)”との3人で「とある魔術の競馬予想」をGⅠの時にたまに予想している。 鴨日記B 萩原雪歩(はぎわら ゆきほ) 『THE IDOLM@STER』で選べるアイドルの1人。765プロダクション所属。気弱で臆病な自身を変えたいと一念発起、アイドルになることを決意する。自身を『ひんそーで、ちんちくりん』と思いこんでいるが、本人が気に病む程、スタイルは悪くはない。『穴を掘って埋まってますぅ~』の口癖が有名だが、ライブ・フォー・ユー(以下、L4Uと表記)では衝撃の穴掘りシーンを披露する。必見です(爆) 鴨日記Bにて、競馬予想のラジオTV番組『雪歩と真の全く当たる気のしない競馬予想』のメインパーソナリティーを務める。この企画が持ち上がった際、プロデューサーは雪歩の基礎体力の向上(ダンス能力アップ)も企図し、報道するスタジオも自らの手で造るよう雪歩に指示しており、現在、相方の真と共にスタジオ建設と並行してラジオTV番組に出演する。スタジオが建設中の為、報道場所の確保に毎回苦労が絶えない(笑) 鴨日記Bの雪歩は原作ゲームほど極端に臆病な性格ではなくなっている。また、作者がニコ動のアイマス架空戦記のファンである影響をもろに受け、茶人で建築技能持ちになっている。小鳥から渡された謎のドリルを手に、お堀や井戸をたった1人で造る等の活躍をみせる。中の人の影響なのか、『うまい棒』に目がないらしい(笑) 第7回放映の前枠から新企画『海鳴刑事マコト』のロケが始まり、主人公・マコトの相手役『ユキホ』役に抜擢された。 菊地真(きくち まこと) 『THE IDOLM@STER』で選べるアイドルの1人。765プロダクション所属。見かけが男の子っぽい為、ファンの割合は女の子の方が圧倒的に多いものの、内面はとっても女の子なので、時折垣間見える女の子らしさにやられるプロデューサー諸氏も多数いる模様。運動能力(ダンス系)は765プロ随一を誇る。単純でおだてに弱い一面も(笑) 鴨日記Bにて、競馬予想のラジオTV番組『雪歩と真の全く当たる気のしない競馬予想』のメインパーソナリティーを務める。プロデューサーから、『雪歩の手伝いに行け』と指示されただけで、向った先で具体的に何をするのかを全く知らされないまま、スタジオ建設をしながら競馬の予想番組も担当する無茶企画に巻き込まれることに(笑) 仕事と割り切っているのか、はたまた、雪歩が心配だったからなのか、素直にこんな無茶企画に黙々と従っている。あまり自身のスタイルのことで悩むシーンはないが、多少、胸の小ささを気にしているらしい。所属事務所の仲間、星井美希が自身がパーソナリティーを務めるラジオ番組にて、『真は貧乳がステータス』だの、『胸のある真は嫌』だの、公共の電波で言いたい放題を垂れ流されたのにキレて、れーハ本編に殴り込みに行ったりしている(笑) 第7回放映の前枠から新企画『海鳴刑事マコト』のロケが始まり、主人公・マコト役に抜擢される。視聴率を取れたら次はヒロインになれるという餌に釣られ、ヒーロー役を引き受けた(笑) 音無小鳥(おとなし ことり) 『THE IDOLM@STER』のWebサイトにて質問コーナーの担当をしていたが、L4Uにて、案内役を高木社長から奪った模様(笑) 765プロダクションの事務員。元アイドル(候補生?)との噂もあるが、真相は不明。 鴨日記Bにて、競馬予想のラジオTV番組『雪歩と真の全く当たる気のしない競馬予想』(以下、『ゆきまこ』と表記)のカメラを担当。立ち位置は『水曜どうでしょう』の嬉野Dみたいな感じ。ただし、現在の『ゆきまこ』では藤村D(ヒゲまたは魔神)が存在しない為、実際の嬉野D以上に喋る機会が多くなってしまっている(笑) ここではカメラマンに徹しているが、れーハ本編では某人物と繋がっているとの噂も(笑) その方面から入手したのか、雪歩に建設用に、『謎のドリル』を密かに渡したりしている。 第7回放映の前枠から新企画『海鳴刑事マコト』のロケが始まり、人不足の為、役者として登場することに(笑) 彼女の役者としての実力は果たして・・・? 冷菜ブログ 渋垣茉理(しぶがき まつり) 元ネタは、『月は東に日は西に』のヒロイン。 主人公・久住直樹の従兄妹。ツンデレ妹分(笑) 直樹よりも年下だがタメ口で話す仲であり、くだらないことで口論になることが多い(ただし本気ではない)。直樹とは「喧嘩するほど仲がいい」を地で行くような関係。冷菜ブログの元ネタは『オーガストファンBOX』に収録されている『なぜなに蓮美台学園』より。舞台は同じくカフェテリアで、茉理とちひろの2人が担当しているが、これをそのままパクるのも気がひけたので、茉理のパートナーを代えました。掲示板で全くアイコンを使用されたことのなかった美琴に白羽の矢を当て、茉理と美琴による現在のスタイルで放映されている(笑) 冷菜ブログのメインパーソナリティ。また、本職のウェイトレスや、ニュースを拾ってくる等、八面六臂の活躍をしている(笑) 相手役の美琴、どうでしょうネタで暴走する直樹やちひろに翻弄されたりするも、何とか舵取りをしている(笑) ちなみに、冷菜ブログでは茉理シナリオがベース。直樹とは喧嘩友達(?)っぽい関係を装っているが、実はかなり親密な関係を築いている(笑) 天ヶ崎美琴(あまがさき みこと) 元ネタは、『月は東に日は西に』の元メインヒロイン(TVアニメでメインの座から引きずり降ろされているので(爆))。主人公・直樹のクラスの転入生。その正体は、未来人。天真爛漫。ノリで生きているようにも見えるが、実は両親を失ってたり、弟と生き別れる等、意外とヘビーな人生を歩んでいたり。好物は誰が何と言おうと杏仁豆腐。主食も杏仁豆腐(マテ)。奥義は、打撃系の必殺技、『ジャスティス・フロム・タルキスタン』。『オーガストファンBOX』で、学年主任の深野先生(若い男性教師)を一撃のもとに倒している(爆) 冷菜ブログのパーソナリティ。普段は、茉理の拾ってきたニュースにコメントする等、受けが多いが、皆でわいわいと騒ぐのが好きで、お花見や渋垣祭の指揮を執る等、自らイベントの主導を行うことも。こちらでも、天真爛漫で地味なキャラは相変わらず(笑) 地味は禁句(爆) 本々素養があったのか、『れーしんぐハート』にお呼ばれして、翠屋で『超特大ジャンボ杏仁豆腐100リットルポリバケツスペシャル』をお見舞いされるも、何と完食。一躍、魔神キャラとして認知されることに(爆) なお、作者が『水曜どうでしょう』にはまってからは、美琴には事前に企画の内容を知らされず、ロケ当日に素で驚く表情を見せたり、企画の内容を勝手に想像するのがお約束になりつつある(笑) 『れーしんぐハート』での代打では、庭先で警備兵『ショッガー』を相手に打撃技で戦っている。なお、現在の美琴は誕生日に高峰小雪から『タマちゃん(スペア)』を貰い、単純な魔力攻撃や魔力防御もできるようになっている。
https://w.atwiki.jp/kayako1/pages/23.html
登場メカ MS 戦艦他
https://w.atwiki.jp/sasamisan/pages/13.html
ささみさん@がんばらないの登場人物
https://w.atwiki.jp/novel_lexeed/pages/12.html
登場人物 時と女神と決闘者 神様と非日常
https://w.atwiki.jp/felios46/pages/909.html
幻想郷(げんそうきょう) 「幻想郷」と名の付いたカード群。 属する効果モンスター・魔法カードの内、《トリックティック・マーシャリコード》以外は「幻想郷」カードに関する効果を持つ。 メインデッキに入るモンスターは全てレベル4であり、その内の一部のモンスターは以下の効果を持つ。 (X):このカードが「幻想郷」カードまたは「幻想郷」モンスターのカード名が記された魔法・罠カードの 効果を発動するために除外された場合に発動できる。 手札を1枚捨て、デッキから「幻想郷」または「幻想郷」モンスター1枚を手札に加える。 また、この効果を持つモンスターはいずれも手札から「幻想郷」カードを除外して発動する効果を持っている。 上記の効果を持つ「幻想郷」モンスターを除外して発動する事で、上記の効果に繋げることができる。 幻想郷とは「東方project」の舞台となる世界のこと。 属するモンスターはいずれも「東方project」の登場キャラクターが元になっている。 マスタールール3版の「幻想郷」モンスターがいずれも「東方非想天則」の登場人物がモデルになっているのに対し、 新規の「幻想郷」モンスターは《インシエンス・リコードバレット》と《トリックティック・マーシャリコード》を除いて「東方憑依華」の登場人物が元になっている。 《幻想郷の覚妖怪》はマスタールール3版にも存在するが、 あちらのモデルが古明地さとりなのに対し、こちらのモデルは古明地こいしであり、彼女は「東方憑依華」に登場している。 例外である《インシエンス・リコードバレット》だが、一応モデルと同じくする《幻想郷の侍従》がマスタールール3版に存在しており、彼女は「東方非想天則」には登場しているため、彼女をマスタールール3版からの続投と扱えば一応の辻褄は合う。もう一つの例外である《トリックティック・マーシャリコード》に関してもモデルの一人であるレミリア・スカーレットが「東方非想天則」の登場人物であり、彼女をモデルとする《幻想郷の紅魔》がマスタールール3版に存在する。 マスタールール3版からの続投となる《幻想郷》や「幻想郷」モンスターはそれらのサポートカードも含めて全てのイラストが一新されている。 「幻想郷」モンスター ID カード名 種類1 種類2 属性 備考 100460133 インシエンス・リコードバレット 効果モンスター ペンデュラム 光 「インシエンス」「リコード」 100460300 幻想郷の人形遣い 効果モンスター リバース 光 100460301 幻想郷の尸解仙 効果モンスター 風 攻撃力1700/守備力1400 100460302 幻想郷の僧侶 効果モンスター 水 100460303 幻想郷の入道トークン トークン 水 100460304 幻想郷の華仙 効果モンスター 地 100460305 幻想郷の覚妖怪 効果モンスター 闇 100460306 幻想郷の魔女 効果モンスター 炎 100460307 幻想郷の紅魔 効果モンスター 炎 100460308 幻想郷の庭師 効果モンスター 闇 100460309 幻想郷の氷精 通常モンスター 水 100460310 幻想郷の霊魂トークン トークン 光 100460311 幻想郷の巫女 効果モンスター エクシーズ 風 100460312 幻想郷の魔法使い 効果モンスター エクシーズ 闇 100460313 幻想郷の大阿闍梨 効果モンスター リンク 地 100460314 幻想郷の巻物トークン トークン ? 100460315 幻想郷の道士 効果モンスター リンク 光 100460316 幻想郷の疫病神 効果モンスター リンク 炎 100460317 幻想郷の貧乏神 効果モンスター リンク 水 100460323 幻想郷の綿雲トークン トークン 水 100460340 幻想郷の縁軌編者 効果モンスター リンク 闇 「インシエンス」「リコード」 100460521 トリックティック・マスカニマ 効果モンスター 光 「トリックティック」「リコード」 100460522 トリックティック・マーシャリコード 効果モンスター リンク 光 「トリックティック」「リコード」 「幻想郷」魔法カード 幻想郷 「幻想郷」カード以外の「幻想郷」カードに関する効果を持つカード 火水木金土符「賢者の石」 騎士「ドールオブラウンドテーブル」 恋符「マスタースパーク」 神槍「スピア・ザ・グングニル」(モンスターのみ) 神霊「夢想封印」(Xモンスターのみ) 積乱「見越し入道雲」(モンスターのみ) 鷹符「ホークビーコン」 天符「雨の磐舟」(モンスターのみ) 人鬼「未来永劫斬」 憑依交換「アブソリュートルーザー」(モンスターのみ) 関連項目 「幻想郷」モンスターのカード名が記された魔法・罠カード 「リコード」